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試験盛土最後の流れです。
タイヤローラーによる所定回数の転圧が終わったあと、締固め厚300mmとなった箇所にて、「現場密度試験(砂置換法)」を実施します。
現場密度試験とは、簡単にいえば「土がしっかり締まっているか?」を確認するための試験です。
いくら転圧しても、実際に締まっていなければ、将来的な沈下や舗装の不具合に繋がる可能性があります。
目に見えない“密度”を数値で評価して、品質管理や安全性の担保をするために欠かせない工程です。
今回の試験では、敷均し厚が360mmの箇所において、所定回数の転圧後に沈下量を確認し、締固め厚が300mmとなった地点を測点としました。
ここで現場密度試験を行い、土の締固め状態をチェックします。

現場密度試験の工程は、主に以下の2つに分かれます。
① 試験土の回収と土質確認
試験箇所の土を丁寧に回収し、
- 最大乾燥密度
- 最適含水比
この2つの値を確認します。これが基準となり、密度の評価ができます。
② 砂置換法による体積測定
回収した部分に“基準砂”を入れ、穴の体積を正確に測定します。


↓↓試験砂の投入状況


採取した土と使用した砂(ジャー)を試験室に持って帰り、密度を測定します。
後日、試験結果を確認し詳細な測定値を基に敷均し厚を決定します。
今回のように、「敷均し厚360mm → 締固め厚300mm」という変化を把握しつつ、その密度をきちんと数値で確認することで、設計通りの品質が確保されているかを“見える化”できます。
現場密度試験は、日々の転圧作業の成果を確認するうえでも重要なプロセスです。
「沈下量が落ち着いた=大丈夫」ではなく、しっかりと数値で根拠を持つことが、信頼できる施工につながります。
今回の工事も、品質が良く、安全作業で、工期内完成を目標に行っていきます。
ブログを読んでいただきありがとうございました。